トランプ大統領のイラン攻撃は「最大の賭け」...リスクも未知数
残る核の脅威
今回の攻撃ではナタンズ、イスファハン、フォルドゥの3施設に地中貫通弾(バンカーバスター)を投下。トランプ氏は「大成功」を収めたと表明した。それでも一部の専門家は、イランの核開発計画が何年も後退した可能性はあるが、脅威は依然として解消されていない可能性があると指摘する。
イランは核兵器開発を否定し、計画は純粋に平和的な目的であると主張している。
超党派団体、米軍備管理協会は今回の軍事行動を受け、イランが核兵器は抑止力として必要で、米国は外交に関心がないと判断する可能性が高いと指摘。「軍事攻撃だけでは、イランの幅広い核に関する知見を破壊できない。攻撃はイランの核開発計画を後退させるだろうが、その代償として核活動を再開するというイランの決意を強めることになる」と述べた。
フロリダ国際大学のエリック・ロブ助教は、イランの次の動きはなお未知数だと述べ、報復措置の一つとして、地域内外における米国とイスラエルの「ソフトターゲット」への攻撃も考えられると予想。一方で、弱い立場に追い込まれるが、イランが交渉のテーブルに復帰する可能性もあると述べた。
イラン外務省は22日未明に声明を発表し、「米国の軍事的侵略に全力で抵抗することは権利であると考える」と警告した。
カーネギー国際平和財団のアナリスト、カリム・サジャドプール氏は「トランプ氏は今こそ平和の時だと述べた。イランが同じように見るかどうかは不明で、可能性も低い。これは46年にわたる米国とイランの戦争を終わらせるというより、新たな章を開く可能性が高い」とXに投稿した。