トランプとプーチンの「停戦放置」の裏に、ウクライナ領土の半分を奪う計画か?
Trump's Ukraine deadline for Putin passes. What next?
ロシアはこの数週間、ウクライナ全土に対して大規模な空爆を展開しており、迎撃困難な弾道ミサイルを発射し、爆弾を積んだ大量の無人機をウクライナの主要都市に送り込んでいる。ウクライナは、以前から不足している防空装備の供給をアメリカなどの支援国に大きく依存してきた。
ウクライナは、停戦交渉が遅々として進まないのはロシアに対する圧力が不十分だからだと主張してきた。ウクライナは3月、アメリカが策定した30日間の停戦案を受け入れたが、ロシアはこれを拒否した。
トランプ自身も、交渉を前に進めようとしたかと思えば仲介から手を引こうとするなど優柔不断が目立つ。4月には、停戦合意に時間がかかるようならウクライナ東部での和平仲介の取り組みを放棄する可能性があると示唆したこともある。
先週も、ロシアとウクライナを「引き離そうとしても嫌がる、激しくけんかする2人の子ども」に例え、「しばらくけんかさせてから引き離した方がいい場合もある」と仲介から距離を置こうとした。
6月初旬に行われたウクライナとロシアの当局者による2回目の直接交渉でも、捕虜交換については合意がなされたものの、停戦合意に向けた具体的な進展はなかった。