中東紛争、深刻な国際的ショックに発展も=豪中銀金融安定報告
写真は2017年3月、シドニー中心部の豪中銀本部前で撮影。REUTERS/David Gray
[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は19日に公表した半期に一度の金融安定報告で、中東紛争が深刻な国際的ショックにつながる可能性があると警告した。その上で、深刻な景気後退が発生した場合でも、国内銀行は経済を支えるのに十分な態勢にあるとの見解を示した。
湾岸地域での攻撃激化で原油価格が再び急騰し、インフレリスクが高まる一方、消費者の需要が抑制される恐れがある中、厳しい警告を発した。
中銀は50ページにわたる報告書で、金融市場の暴落やサイバー攻撃、非伝統的な政策の広がりなど、数々の世界的な脆弱性を挙げた。
こうした状況から、ここ数週間で国内経済に対する重大な悪影響のリスクが高まったと指摘。「中東紛争は、特に石油などのコモディティー(商品)市場への供給途絶が長期化した場合、世界経済の不安定化を招くより大きな衝撃を引き起こす可能性がある」と述べた。
また、「近年、リスクプレミアムが低い状況下で、世界の主要資産市場におけるレバレッジと集中リスクが大幅に増加していることを踏まえると、今後さらに好ましくない事態が発生した場合、資産価格が無秩序に再評価される可能性が高まる」とした。
その上で、オーストラリアの家計や企業の財務状況は健全だとし、一部は金利上昇やコスト圧力に直面しているものの、システム全体の不安定化要因になる可能性は低いと指摘した。





