最新記事
軍事

ロシア国境の目前でNATO軍事演習を実施...「ヘルファイア」ミサイルが戦車を粉砕する映像公開

WATCH: NATO Apaches Loaded With Hellfire Missiles Fire Near Russian Border

2025年5月31日(土)13時56分
エリー・クック

ロシア軍は「10年以内にソ連時代並みの規模に」と警戒

トランプは以前、2024年1月に政権に返り咲いたら24時間以内にウクライナ戦争を終わらせてみせると豪語していた。しかし停戦への動きは遅々として進まず、米政権は停戦合意を渋るロシア側の姿勢に不満を募らせている。

フィンランド北部の軍人たちは、ロシアは本物の脅威だが、ずっと以前からの脅威だと述べた。「フィンランドは、何百年も前からロシアの隣国だ」。フィンランド国防軍戦略部門のトップを務めるサミ・ヌルミ少将は5月最終週にそう語った。「われわれは、その事実とともに生きることを学んできた」

しかしエストニア対外情報機関は2024年1月、ロシアが軍の改革に成功すれば、NATOは「今後10年以内に、ソ連時代並みの大規模な軍隊に直面する可能性がある」と警鐘を鳴らした。ロシアの元国防相セルゲイ・ショイグは2023年1月、ロシア軍の大改革を発表しており、改革は現在も進行中だ。

NATOが分裂しているとロシアがみなせば、ウクライナからの撤退後にNATOを攻撃する可能性が高くなると見る分析もある。NATOに懐疑的なトランプは政権復帰前の2024年2月、軍事費負担に関する指針を満たさない加盟国があれば、その国を攻撃するようロシアを促すだろうと述べ、NATOの連帯に大きな傷を与えた。

フィンランド北部のソダンキュラで実施された今回の演習は、その逆、つまりNATOの新しい加盟国が円滑に仲間入りを果たしていることを強調するために計画されたようだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、加・メキシコ首脳と貿易巡り会談 W杯抽

ワールド

プーチン氏と米特使の会談「真に友好的」=ロシア大統

ビジネス

ネットフリックス、ワーナー資産買収で合意 720億

ビジネス

米国株式市場=小幅高、利下げ期待で ネトフリの買収
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 2
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い国」はどこ?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 8
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 2
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中