ドタバタ劇の中で「現実主義者」へのイメチェンに成功した李在明...韓国大統領選に「大逆転」はあるのか?
A Landslide in the Making
予備選で金が勝利したのは5月3日だから、準備する時間は十分あったはずだ。選挙グッズに金の名前が入っていなかったことは、指導部が金の公認に不満で、党員ですらない韓の擁立に躍起になっていたことを物語っている。
今回の大統領選には、合わせて7人の候補者が出馬している。今のところ李の勝利はほぼ確実だが、それを揺さぶる唯一のシナリオは「第3の候補」推しで保守派が一致団結することだろう。
その候補とは、改革新党から出馬している李俊錫(イ・ジュンソク)。理工系の若きエリートで、前回の大統領選が行われた時期には国民の力の代表を務めていた。
与党内では保守派の票の分散を警戒し、金を撤退させて、李俊錫に候補を一本化しようとする動きもある。だが李俊錫にすれば、今さら国民の力と組むのはごめんだろう。
それでも、もし保守派が李俊錫推しでまとまれば、共に民主党にとっては悪夢のシナリオとなる。もっとも「金下ろし・韓推し」のお粗末なドタバタ劇を見る限り、その心配はなさそうだ。
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