最新記事
核兵器

アメリカの「核の傘」にはもう頼れない? フランスの核兵器を欧州各国に配備...マクロンの狙いとは

Macron Open to Deploying Nuclear Weapons Across Europe

2025年5月15日(木)17時55分
ブレンダン・コール
EU唯一の核保有国となったフランス。フランスの核はヨーロッパの安全保障を守れるか

EU唯一の核保有国となったフランス。フランスの核はヨーロッパの安全保障を守れるか e-crow-shutterstock

<フランスの核兵器を条件付きで他国に配備することに言及したマクロン。彼が示した核兵器配備の条件とは>

ストックホルム国際平和研究所の2024年のデータによれば、フランスは約280発の核弾頭を保有しており、それらは潜水艦または航空機から発射可能となっている。

EU唯一の核保有国であるフランスの核兵器が、ヨーロッパ各地に配備される日が来るかもしれない。


5月13日に行われたフランスの民間テレビ局TF1でのインタビューで、マクロン仏大統領は、フランスの核兵器をヨーロッパの他地域に配備することについて議論する用意があると述べた。アメリカがベルギー、ドイツ、イタリア、トルコに核兵器を搭載した航空機を配備していることに言及した上での発言だった。

【動画】インタビューで核兵器について語るマクロン

「フランスの核抑止戦略では、フランスの利益だけでなく、常にヨーロッパの安全保障が考慮されてきた」と述べるなど、マクロンはヨーロッパの安全保障に貢献する姿勢を示した。

一方、フランスの核抑止力を他のヨーロッパ諸国に拡大する場合には、いくつかの条件が伴うとし、その条件は数週間から数カ月の内に自身が定めると述べている。

主要な条件として、核兵器の使用権限はフランス大統領が握ること、フランスが核兵器受入国の安全保障費用を負担しないこと、核兵器を他国に配備するにあたりフランスの国防能力を損なわないことを挙げている。

展覧会
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

モディ印首相、中国との「関係改善に尽力」 習主席と

ワールド

インドネシア大統領、訪中取りやめ 首都デモが各地に

ビジネス

中国製造業PMI、8月は5カ月連続縮小 内需さえず

ワールド

ロシア軍参謀総長、前線で攻勢主張 春以降に3500
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 2
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 3
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 4
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 5
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 6
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 7
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    「体を動かすと頭が冴える」は気のせいじゃなかった⋯…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 4
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 10
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中