ロシアは2年以内にNATO攻撃の再軍備を整える――英シンクタンクが警告
Russia Could Be Ready to Strike NATO in Two Years, New Report Says
こうした発言は、ウクライナ戦争をめぐる交渉の背景に、プーチンが次にどんな行動に出るのか、またそれによってヨーロッパとアメリカにどんな安全保障上の脅威が及ぶのかをめぐる疑心暗鬼が渦巻いていることを示している。
「ウクライナ戦争を24時間以内に終わらせる」と公約していたトランプは、停戦交渉の進展の遅さに苛立ちを募らせており、ロシアの非協力な姿勢が障害になっていると批判し始めている。
アメリカは進展がなければ交渉から撤退する可能性を示唆しており、3月の対米協議ではウクライナは30日間の完全停戦を受け入れたが、ロシアは応じなかった。
そんな中、プーチンは2022年に決裂したイスタンブール交渉の再開を提案。これを受け、ゼレンスキーはプーチンとの直接協議なら応じると発表した。
ただしクレムリン側はプーチンの出席を明言しておらず、不参加の場合、トランプがロシアに強い対応を取るべきだとウクライナ政府は主張している。
外交努力が加速する一方で、各国首脳はプーチンの関心がウクライナを通り越してさらに先に及んでいることを懸念している。