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ウクライナ戦争

ロシア軍が従来にない大規模攻撃を実施も、「精密爆撃」受け撤退...「激戦の映像」ウクライナ公開

Ukraine Destroys 29 Russian Armored Vehicles Assaulting South

2025年4月19日(土)13時48分
イザベル・バンブルーゲン

トランプの戦争終結「公約」は実現するか

ウクライナ防衛軍は、「敵の損失として、軍事車両29両が破壊され、兵士140人が死亡し、戦車3両が損傷を受けた」と説明した。「結果として、敵は成功せず、ウクライナ防衛軍は1つの陣地も失わなかった」

本誌は今回の戦闘に関するウクライナの主張について、独自に検証することはできなかった。ロシアもウクライナも、戦場での損失を明かすことは稀だ。

ウクライナ軍が公開した映像には、複数の装甲車が破壊される様子が映っている(閲覧注意)。ウクライナ軍参謀本部によると、ロシアは過去24時間に歩兵戦闘車54両を失い、損失車両の総数は2万2217両となった。

2022年2月にロシアがウクライナに本格侵攻して以来、両国は戦術的優位を得るために戦闘を続けており、アメリカ主導の和平交渉は停滞している。ドナルド・トランプ米大統領は、戦争を終結させるという選挙公約を実現しようとしているが、これまでのところ、ロシアとウクライナの双方が受け入れられる条件を仲介できていない。

米政府高官は4月17日、和平仲介に向けた一環として、パリでヨーロッパの政治家や安全保障顧問と会談した。

一方、クレムリンの報道官は4月13日、トランプ大統領とウラジーミル・プーチン大統領の直接会談の調整が進んでいると発表した。プーチンの外交政策顧問であるユーリ・ウシャコフは17日、「この電話会談についての議論が進行中だ。今のところ、合意には至っていない」と述べた。

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