最新記事
ウクライナ戦争

ロシア軍が従来にない大規模攻撃を実施も、「精密爆撃」受け撤退...「激戦の映像」ウクライナ公開

Ukraine Destroys 29 Russian Armored Vehicles Assaulting South

2025年4月19日(土)13時48分
イザベル・バンブルーゲン
ザポリージャでのロシア軍の大規模攻撃

ザポリージャのウクライナ兵士(2023年9月) Copyright, dpa (www.dpa.de) 2023. Alle Rechte vorbehalten.

<少人数の部隊で領土を侵食する戦術から、数百人規模の部隊で猛攻を仕掛ける戦術に方針を転換したロシアだが、現在のところはウクライナに撃退されている>

ウクライナ軍は4月17日、同国南部でロシアの装甲車29両を破壊し、ロシア兵140人が死亡したとの情報を発表した。同軍は自国の陣地を失うことなく戦闘は終了したと説明。公開された映像には、ロシア軍の装甲車や戦車が精密な爆撃を受けて次々に爆発する瞬間や、破壊された車両からロシア兵が逃げ惑う姿が捉えられていた。

■【動画】ロシア大規模部隊を撃破した「ピンポイント爆撃」、驚きの精度...「ザポリージャの激戦」映像

ウクライナ南部防衛軍は、同日夜にロシア軍が「戦術を変更」し、南部戦線全体で組織的攻撃を開始したと、テレグラムに投稿した。これまで少人数の部隊を展開して徐々に領土を侵食していたロシア軍が、数百人からなる部隊を編成して大規模な攻撃を行う戦術に転換したというのだ。

同軍によると、ロシア軍は、南部ザポリージャ州ピャティハトキ、ステポベ、ロブコベ、マラトクマチカ、マリシチェルバキの集落付近くの前線に、少なくとも兵士320人、装甲車40両、戦車3両、バギー約12両を使って攻撃を仕掛けた。

ウクライナ軍は、ドローンを使ってロシアの進撃を検知し、標的を絞って反撃したと述べた。第一陣のロシア軍車両は前線から8キロの地点で破壊され、戦闘開始からすぐに歩兵戦闘車3両が破壊されたという。ウクライナ軍によると、戦闘は2時間半以上続いた。

企業経営
ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パートナーコ創設者が見出した「真の成功」の法則
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:軽飛行機で中国軍艦のデータ収集、台湾企業

ワールド

トランプ氏、加・メキシコ首脳と貿易巡り会談 W杯抽

ワールド

プーチン氏と米特使の会談「真に友好的」=ロシア大統

ビジネス

ネットフリックス、ワーナー資産買収で合意 720億
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 2
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い国」はどこ?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 6
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 7
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 8
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中