アサドが消えても混乱続く...シリア国民が考える、復興に必要なもの

THE AFTERMATH OF A TRAGEDY

2025年3月21日(金)18時50分
伊藤めぐみ(ジャーナリスト)

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251収容所を管理するHTS兵士は、昔この居房に入れられていた MEGUMI ITO

説明してくれた軍人が当時のことを知っているのには理由がある。

「私もここに入れられていたから知っている。ここの壁に『アブ・アハマド』と名前が書いてあるだろう。これは私が当時書いたものだ」


ダマスカス郊外出身だという彼は、この部屋にほかの収容者と共に7日間入れられていたという。その後、学校の教室ほどの部屋で114人と共に8カ月間も収容されたそうだ。

「これが拷問器具だ。これで少しずつ指の骨を折っていく。一気にじゃなく、少しずつ折って苦痛を味わわせるのさ」。部屋の外に拷問のための器具が集められていた。ある器具は小さな金づちのようだったり、指1本分を挟んで締め付けるようなものもあった。

日本メディアでも報道されたダマスカス北郊のサイドナヤ刑務所だけでなく、そのほかの刑務所や刑務所に送られる前の段階の収容所でも、凄惨な拷問や処刑が行われていた。

ダマスカス郊外メッゼの拘留施設や「パレスチナ支部」と呼ばれた収容所を訪れると、女性の囚人房の近くにはマットレスが置いてあったり、看守たちの部屋には女性の下着が放置されていた。

「看守たちがここで女性たちを『搾取』していたと聞いたよ」

刑務所の解放に立ち会ったというHTS兵士が教えてくれた。

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