最新記事
軍事

台湾侵攻の「ゲームチェンジャー」...中国軍、遠距離から大量の軍用車両を上陸可能な、巨大船を公開

Rare Video Shows China's Game-Changing Weapon for 'D-Day'

2025年3月14日(金)19時35分
マイカ・マッカートニー

ノルマンディー上陸作戦を連想させる

中国は、軍事輸送に転用可能なRORO船(ロールオン・ロールオフ船)の建造も拡大している。RORO船には戦時に戦車などの大型車両を迅速に積み込み、輸送し、降ろすことができるランプウェイが装備されている。

ネイバルニュースによると、これらの船は上陸用バージの船尾と連結できる可能性があり、軍事車両の迅速な輸送ができる。第2次大戦中のノルマンディー上陸作戦の際に連合軍が建設した桟橋を連想させるものだ。

中国人民解放軍は近年、台湾に対する軍事圧力を急激に強めている。台湾の防空識別圏に頻繁に侵入し、台湾封鎖を想定した訓練も実施している。

ウィリアム・バーンズ元CIA長官など複数の米政府関係者は、中国の習近平国家主席が2027年までに台湾侵攻の準備を整えるよう指示したとみている(ただし、侵攻に踏み切るとは限らないとも述べている)。

元米海軍潜水艦乗組士官で、新アメリカ安全保障センターの非常勤上級研フェローのトーマス・シュガートは1月、Xにこう投稿した。

「人民解放軍が、2027年までに台湾侵攻の能力を持つという習近平の指示を現実のものにしつつあるという点で、台湾とアメリカなど同盟国の防衛計画者にとってこれ以上の警告となる展開は正直思いつかない」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ナイジェリア空爆、クリスマスの実行指示とトランプ氏

ビジネス

中国工業部門利益、1年ぶり大幅減 11月13.1%

ワールド

ミャンマーで総選挙投票開始、国軍系政党の勝利濃厚 

ワールド

米北東部に寒波、国内線9000便超欠航・遅延 クリ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 3
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌や電池の検査、石油探索、セキュリティゲートなど応用範囲は広大
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 6
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 7
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 8
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 9
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 10
    【クイズ】世界で最も1人当たりの「ワイン消費量」が…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中