最新記事
DOGE

一世帯5000ドルの「DOGE還付金」は金持ち優遇? 年収4万ドル未満は受給資格なしの理由── 提案者が説明

DOGE Stimulus Check Requirements: Who Qualifies for Potential Payment?

2025年3月6日(木)19時24分
ケイト・ネイルピンスキー

景気刺激策としての給付金は通常、幅広い層に支給されるが、DOGE配当はそれとは異なり、「連邦政府に純額の所得税を納めている人」のみに支払われるべきだと、フィッシュバックは述べている。つまり、連邦政府から受給した社会保障などの給付金や税控除分の合計より納税額のほうが多い人たちだ。

年収4万ドル未満のアメリカ人のほとんどは、各種の控除により所得税を納めずに済んでいる。従って、この定義には当てはまらない。

フィッシュバックは還付の対象を「純額の納税者」に限定することで、インフレリスクを抑えられると主張している。

「低所得世帯の年間所得は多くの場合、その25〜30%が政府から支給されている」と、フィッシュバックはNBCに語り、DOGE配当の支払いを、実際に税金を払っている人に「限定」する理由を「彼らなら、配当金を生活費で使ってしまわず貯蓄に回すと考えられるからだ」と説明した。

金融専門家の見解は分かれている。5000ドルを配るとしても、議会の承認を得られるかは微妙だ。テネシー大学の金融リテラシーの講師アレックス・ビーンは以前、物価の高騰などに対する救済措置としては、現金給付よりも減税や社会保障などの給付金の調整のほうが議会の承認を得やすいと、本誌に語った。

ニューズウィーク日本版 Newsweek Exclusive 昭和100年
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月12日/19日号(8月5日発売)は「Newsweek Exclusive 昭和100年」特集。現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英サービスPMI、7月改定51.8に低下 新規受注

ワールド

ユーロ圏総合PMI、7月改定値は50.9へ上昇 低

ビジネス

スズキ、4━6月期は5年ぶり営業減益 インドや欧州

ワールド

英新車登録、7月は前年比-5% テスラは6割減
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をディズニーが公開へ? 50周年でオリジナル版「復活」の可能性
  • 4
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 5
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「原子力事…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 9
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 10
    「15対0の完敗」──EUは安全保障を米国に依存する日本…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 10
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 4
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中