英新車登録、7月は前年比－5％ テスラは6割減

　英自動車工業会（ＳＭＭＴ）が５日発表したデータによると、米テスラの７月の英国での新車販売台数は９８７台と、前年同月から６０％近く減少した。写真は展示会のテスラ車。２０２４年３月、ロンドンで撮影（２０２５年　ロイター/Peter Cziborra）

[５日 ロイター] - 英自動車工業会（ＳＭＭＴ）が５日発表したデータによると、米テスラの７月の英国での新車販売台数は９８７台と、前年同月から６０％近く減少した。

先週発表のデータによると、欧州の他の主要市場でもテスラの新車販売が減少している。

主力車種「モデルＹ」を改良したにもかかわらず、イーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）の政治的見解に対する反発や、規制上の課題、競争激化が重荷になっている。

ＳＭＭＴによると、英国全体の７月の新車登録台数は１４万０１５４台と、前年同月比で約５％減少した。バッテリー式電気自動車（ＢＥＶ）の販売は９．１％増に鈍化した。

２０２５年の新車販売は全体の２３．８％をＢＥＶが占める見通し。従来予測は２３．５％だった。

ＳＭＭＴのマイク・ホーズ最高責任者は声明で「７月の落ち込みは、新車市場が外部要因にいかに敏感であるかを改めて示した。消費者が確実性を切実に求めている」と述べた。

ＳＭＭＴによると、新たな補助金制度がＢＥＶの購入を促す要因となるが、どのモデルが対象になるか依然として不透明なため、一部で買い控えが起きているという。