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ロシア反体制派・ナワリヌイ氏の死から1年...なお続く支持者への弾圧

2025年2月20日(木)17時00分

ナワリヌイ氏は過激主義その他の罪状により合計30年以上になる刑に処されていた。冒頭のノビコワ氏の例に見るように、ロシアでは「ナワリヌイ」という言葉を掲げただけでも実刑判決を受けるリスクがある。今月にはサンクトペテルブルクの裁判所が、ナワリヌイ氏の写真を公の場で掲げること自体が過激主義を支持する行為とみなす判決を下した。

ロシアの人権団体OVDインフォの広報担当者ドミトリ・アニシモフ氏によれば、昨年2月16日のナワリヌイ氏の死以来、彼を支持したことで拘束された事例は695件に上るという。


 

在外反体制派の影響力は低下

拘束の大半(442件)は、ナワリヌイ氏の死の直後の追悼イベントで発生。モスクワでの葬儀では、数千人が氏の名前を連呼し墓地まで行進、約100人が逮捕された。

OVDインフォによれば、大規模な追悼イベントが下火となった昨年3月半ば以降は、ノビコワ氏の事件も含め、拘束事例は35件。

「拘束数は減少しているが、依然として多い」とアニシモフ氏。「ナワリヌイ氏の死後、支持者への圧力は大量拘束から刑事訴追に移行している」

ナワリヌイ氏と連帯したことで21人が刑事訴追を受け、その中には「過激主義」活動の容疑で3年半から5年半の実刑判決を受けたナワリヌイ氏の弁護士3人が含まれる。

今もなお弾圧が続くのは、ウクライナでの戦争が丸3年を迎えようとしているなかで、ロシア政府があらゆる批判を封じ込めようと決意していることを裏付ける。

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