「祖国には戻らない」若者たちの苦悩と選択──戦火のウクライナ、広がる兵役逃れの実態
DRAFT DODGING PLAGUES UKRAINE
廊下には、障害認定を受けて徴兵免除をかなえたい男性があふれていた。ウクライナのメディアはこの日、個人情報の更新を義務付けられた約1100万人のうち、約600万人が応じていないと報じていた。
「いま着きました」と電話をかけるセルゲイ。人混みをかき分けてやって来たA氏は、スニーカーにブランド物のジャージ、派手なプリントのTシャツを着ている。セルゲイが医師の所見を見せると、A氏は彼を連れて一番奥の診察室へ入った。
30分後、医師との面談を終えたセルゲイは「国外へ行くことは許されなかった」と浮かぬ顔をしていた。
しかしA氏の働きかけで、兵役義務者証明書に以下のような特記が付された。「7. 健康上の理由による兵役適正:平時は兵役不適格。戦時は限定的兵役とする」。戦争中に徴兵された場合でも、前線での戦闘は命じられないというのだ。
アウトドアスポーツが趣味で、見た目も健康そのもののセルゲイ。さすがに軽度の病歴で徴兵が免除されたり、治療のための国外渡航が認められたりすることはなかった。彼は、電話の向こうで意気消沈する母に語りかけた。
「もちろん、いつかは移住したい。そして、ウクライナに戻りたくない」
45万〜50万人の追加動員を目指したウクライナ軍は、若者を獲得するため強引な手段に出ることもあった。徴兵事務所の職員がサウナに乱入し、動員対象の男性を引きずり出す。路上で声をかけ、数人がかりで車両に押し込む。そんな動画がSNSに投稿された。
ついには職員に拘束・殴打されたことが原因で死亡したとされる男性について、ウクライナ人権委員会が検察に捜査を指示する事態にもなった。
「ウクライナに未来を見いだせない」――国外脱出を果たした若者は、そう語った。しかし、国境を越えるまでの道のりは決して平坦ではない。後編では、命がけで脱出を試みた若者たちの証言をもとに、その実態を詳しく追う(後編はこちら)。
PHOTOGRAPHS BY TAKASHI OZAKI
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