最新記事
ファーストレディー

「全員くたばれ」キスを阻んで話題...メラニア夫人の帽子には「あるメッセージ」が込められている?

YOU HAVE TO HAT IT TO HER

2025年1月28日(火)16時31分
ヘザー・シュウィドル(スレート誌記者)
メラニア夫人へのキスを帽子によって阻まれるドナルド・トランプ

大統領就任式でのメラニアの帽子が話題に SAUL LOEBーPOOLーREUTERS

<「パートタイム・ファーストレディー」メラニア米大統領夫人のつば広帽子は、メディアと米国民への「反抗」の象徴だ>

大統領令、一斉恩赦、イーロン・マスクの言動。ドナルド・トランプの大統領復帰初日は米国民を動揺させるニュースが相次いだが、同じくらい印象的だったのが夫人メラニア・トランプの帽子だ。

【動画】キスを阻まれたトランプの「険しい表情」に注目?...就任式でのメラニア夫人の様子

帽子が熱狂的な議論と臆測を呼ぶ奇妙さを理解できない人もいるだろうが、それが新たな「トランプワールド」だ。ただしメラニアの意思は明確だった。


主要イベントにだけ出席するパートタイムのファーストレディーらしく控えめに振る舞うと思いきや、彼女は目元が隠れるほどつばの広い濃紺の帽子で大胆に自己主張。彼女の頰にキスしようとしたトランプも、この帽子のつばに阻まれた。

アメリカ人は帽子を滑稽な仮装と見なしがちだが、それでもメラニアは帽子を好んできた。そこには「反抗」というテーマが込められている。彼女は長年、ファッションを通じて「人にどう思われても構わない」というメッセージを発してきたのだ。

今回の就任式での印象は、2017年の1期目の就任式とは全く異なる。8年前の彼女はジャクリーン・ケネディ風のパステルブルーのドレスを着て、優美でフェミニンな空気を醸し出していた。

2017年の大統領就任式ではパステルブルーのドレスを着用したメラニア夫人


一方、今回のスタイルには称賛を得ることなど気にもしない厳格な雰囲気があった。トランプのキスが帽子に遮られた瞬間の映像によって、メラニアの服装が持つ「要塞」のイメージはさらに強化された。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NYSE運営のICE、傘下のテキサスの取引所に重複

ワールド

米上院財政委、水力・原子力・地熱発電の税額控除を延

ワールド

飢饉リスク、世界13カ所で深刻化 ガザなど介入必要

ワールド

空爆激化でイラン国民が首都から避難、生活必需品の買
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 7
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 8
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 9
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 10
    「そっと触れただけなのに...」客席乗務員から「辱め…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 4
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中