米国防権限法、トランプ氏署名で成立 過去最大の9010億ドル
写真はトランプ米大統領。9月11日、ワシントンで撮影。REUTERS/Evelyn Hockstein
Patricia Zengerle
[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米大統領は18日、2026会計年度の国防予算を定める国防権限法(NDAA)案に署名した。ホワイトハウスが発表した。総額は過去最大の9010億ドル。
同法には欧州の安全保障を強化する幾つかの条項が盛り込まれた。
ウクライナの安全保障支援として向こう2年で8億ドルを充てる。また、ラトビア、リトアニア、エストニアのバルト3国の防衛支援に1億7500万ドルを振り向ける。
さらに、国防総省が在欧州の米軍部隊規模を7万6000人未満に削減することを制限し、米欧州軍司令官が北大西洋条約機構(NATO)最高司令官の肩書きを放棄することを禁じている。
トランプ氏は欧州の安全保障支援に消極的で、同盟各国が自ら防衛費を負担すべきとの立場だ。
ホワイトハウスは同氏が法案に署名した理由について、ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」向けの資金や国防総省におけるDEI(多様性・公平性・包括性)プログラムの廃止など、多くの大統領令の側面を法制化する内容になっているためだと述べた。





