最新記事
ウクライナ戦争

血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」で記録された「生々しい攻防」の様子をウクライナ特殊作戦軍が公開

Dozens of North Korean Troops Shelled by Ukraine in Kursk Drone Video

2025年1月24日(金)20時35分
ブレンダン・コール
ウクライナ国家警備隊の隊員たち

ロシアとの国境付近に配備されたウクライナ国家警備隊の隊員たち(1月9日) Handout / Latin America News Agency via Reuters Connect

<クルスク州からウクライナ軍を排除すべく派遣された北朝鮮部隊だったが、その戦闘能力には疑問符が...>

ウクライナ特殊作戦軍の第8特務連隊は、ロシア西部クルスク州での北朝鮮部隊の攻撃に反撃し、兵士21人を殺害、40人を負傷させたと発表した。

【動画】血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵、緊迫の接近戦...「9時間に及ぶ激闘」の中で記録された衝撃シーンの数々(閲覧注意)

同連隊は、この戦闘シーンを捉えたものとみられる映像を公開した。ウクライナ軍は昨年8月にクルスク州へ侵攻して以来、この地域でロシア軍と激しい戦闘を繰り広げている。

本誌はロシア国防省に電子メールでコメントを求めている。

ロシアはクルスク州でウクライナ軍に対抗するために北朝鮮から派遣された部隊を投入しているが、その戦闘能力には疑問が残る。同盟国である北朝鮮の兵士たちが失われれば、この地域からウクライナ軍を排除するというウラジーミル・プーチン大統領の目標を実現することも困難になる。

ウクライナ軍は8月に不意を突いてクルスク州への越境攻撃を開始し、ロシアが北朝鮮兵1万2000人を含むおよそ5万人の兵士を同地へ派遣したと述べていた。

ウクライナ特殊作戦軍がソーシャルメディアに投稿した動画に映っているのは、開けた野原や森林を移動する大規模な北朝鮮部隊と思われる。

ドローンの映像に続いて接近戦の様子が流れ、北朝鮮兵と思われる生々しい遺体も映し出される。特殊作戦軍はテレグラムへの投稿に、「9時間に及んだ戦闘で特殊作戦軍には3分の1の弾薬しか残っていなかった。残りは(北朝鮮部隊の)壊滅するのに費やした」と綴った。

同投稿によれば、この攻撃でウクライナ兵は小火器、擲弾発射器を使用。狙撃兵も動員し、最終的に高機動多用途装輪車「ハンヴィー(Humvee)」2両で撤退したという。

食と健康
「60代でも働き盛り」 社員の健康に資する常備型社食サービス、利用拡大を支えるのは「シニア世代の活躍」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ナスダック連日最高値、アルファベット

ビジネス

NY外為市場=ドル全面安、FOMC控え

ワールド

米軍、ベネズエラからの麻薬密売船攻撃 3人殺害=ト

ワールド

米、ロ産石油輸入巡り対中関税課さず 欧州の行動なけ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中