【本誌独占インタビュー】トニー・ブレア英元首相が語る「中東和平への道」

BLAIR ON LEADERSHIP

2024年11月20日(水)16時23分
ナンシー・クーパー(本誌グローバル編集長)、クリストファー・ロバーツ(デジタル出版担当副社長)、バーニー・ヘンダーソン(コンテンツ・ディレクター)

第1次、第2次大戦のような(勝者と敗者が明確になる形の)終わり方にはならないだろう。そのことが分かっていれば、何らかの合意を生み出せるだろう。ただ、その交渉をウクライナが強い立場で進められることが重要であり、だからこそわれわれはウクライナを支援しなければならない。

──米大統領候補討論会で、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領は、アメリカはウクライナの勝利を望んでいると述べたが、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領は明言しなかった。彼は間違っているのか。


今後によるだろう。ただ、ロシアが(ウクライナとの戦争に)勝ったと思わせるような終わらせ方を望むアメリカ大統領はいないだろう。そんなことになれば、アメリカのパワーに対する中国の見方にも大きな影響を与える。

(ハリスとトランプの)どちらに勝ってほしいか、あるいはアメリカの選挙についてどう思うかと聞くつもりなら、やめてほしい。私は話したくない。どうなるかは誰にも分からない。

それにどちらが勝ったとしても、イギリスの首相はその人物と協力していくしかない。元首相も同じだ。私がアメリカの歴代大統領について学んだことは、選挙戦での発言ではなく、実際に何をしたかによって評価するべきだということだ。

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