<トルコのエルドアン大統領がイスラエル批判の急先鋒の立場を明確化。その影響は地域の地政学に、より広範な意味を持つ>
トルコのエルドアン大統領が11月13日、イスラエルとの国交断絶を発表した。断交を宣言したのは、サウジアラビア・アゼルバイジャン歴訪後、帰国中の機内だ。エルドアンは同乗した記者団に対し、パレスチナ自治区ガザやレバノンでジェノサイド(集団虐殺)が進行中だと強調した。
エルドアンは近年、イスラエル批判の急先鋒という立場を明確にしている。今回の発表は、両国の外交的対立が急激に悪化している証拠だ。
一方、ほかの地域大国とは関係強化に努めている。サウジアラビアとアゼルバイジャン訪問はトルコの外交政策の転換、そして中東・カフカス地域での影響力強化の取り組みの一環と受け止められた。イスラエルとの断交は地域地政学に、より広範な意味を持つはずだ。トルコとほかのNATO加盟国の関係や、シリアの紛争での役割にも影響が及ぶだろう。今回の発表は、トルコが中東の地政学の形成に、積極的役割を拡大し続ける現実を反映している。
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