最新記事
米大統領選

米大統領選、当日に勝者が判明しない可能性も...7つの激戦州の独自ルールとは?

2024年10月28日(月)21時00分
ハリス副大統領とトランプ前大統領

11月5日の米大統領選を僅差で争う民主党候補のハリス副大統領(写真右)と、共和党候補のトランプ前大統領(左)のどちらが勝つかは、投票から何日もたたなければ分からない可能性がある。ニューヨークとアリゾナ州で撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid & Evelyn Hockstein)

11月5日の米大統領選を僅差で争う民主党候補のハリス副大統領と、共和党候補のトランプ前大統領のどちらが勝つかは、投票から何日もたたなければ分からない可能性がある。

選挙を左右しそうな激戦州は7つあり、それぞれが投票用紙の取り扱いや集計について独自のルールを設けている。

選挙当日とその後に予想されることは以下の通り。


 

アリゾナ州

アリゾナ州では郵便投票が非常に盛んで、2020年の前回大統領選では有権者の90%近くが期日前に投票し、その大部分が郵便投票だった。アリゾナ州の選挙当局は郵便投票を受け取った時点で処理と集計を始めることができるが、結果は投票終了の1時間後まで公表できない。

選挙当日に投函された郵便投票は、投票所が閉まるまで処理できない。22年の選挙では、州最大のマリコパ郡の全投票数の5分の1が「遅い期日前投票」投票だった。

ジョージア州

ジョージア州では早期の期日前投票が盛んで、投票の65―70%が期日前投票所で実施されると当局は見込んでいる。投票のうち5%程度になる可能性がある不在者投票や郵便投票は、選挙当日の2週間前から署名の確認などの手続きをできるものの、それらの集計は投票日まで待たなければならない。

州法によると、直接投票と郵便投票からなる全ての期日前投票は選挙当日の米東部時間午後8時(0000GMT)までに集計され、報告されなければならない。当局は選挙当日の投票も含め、深夜までに全ての票を集計することを目指している。

外国在住者や軍人の投票は11月5日までの消印があれば、選挙の3日後まで受け付ける。このような形で要求された投票用紙は2万1000枚を超えており、これらの票が集計されるまで極端な接戦に決着が付かないかもしれない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

JERA、米国産LNGを追加調達 年最大550万ト

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、予想下回るCPI受け利下げ

ビジネス

米財政赤字、5月は9%減の3160億ドル 関税収入

ワールド

米、誠意ある交渉国に関税停止の期限延長も=財務長官
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 4
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 8
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 9
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中