最新記事
ポケベル爆弾

「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエルのハイテク攻撃か

Exploding Pagers Kill 9 and Injure Thousands in Lebanon—Israel Blamed

2024年9月18日(水)16時50分
リリス・フォスターコリンズ

この関係者によれば、爆発したのは、ヒズボラのメンバーが持っていた新しいポケベルのリチウム電池だったという。

ソーシャルメディアや地元メディアに掲載された写真や動画には、ベイルート南部の郊外で、手やズボンのポケット付近に傷を負って歩道に倒れている人々が写っていた。

ヒズボラの戦闘員たちは、指導者ハサン・ナスララからの指示を受け、携帯電話の代わりにポケベルを使っていた。イスラエルがヒズボラ戦闘員たちの動きを追跡し、標的攻撃を行う可能性があるためだった。

この攻撃は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワルが、イスラエルとの戦争におけるナスララの支援に謝意を表した数日後に起こった。またハマスに援助を提供してきた諸派の「祝福された行為」について、後ろ盾のイランにも謝意を示した。

ヒズボラとイランは、何年も前から、ハマスに資金援助と軍事支援を提供してきた。ヒズボラはハマスのイスラエル攻撃以降、ハマスに加勢してレバノン・イスラエル国境沿いのイスラエル軍拠点を攻撃。イスラエルも報復攻撃を行なってきた。

その結果、レバノンでは500人以上が死亡したと報告されている。その多くはヒズボラの戦闘員だが、民間人も100人以上含まれている。

イスラエル北部では、ヒズボラの攻撃により兵士23人、民間人26人が死亡した。

(翻訳:ガリレオ)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウ大統領府長官の辞任、深刻な政治危機を反映=クレム

ワールド

トランプ氏、ベネズエラ大統領と電話会談 米での会談

ワールド

ネクスペリアに離脱の動きと非難、中国の親会社 供給

ビジネス

米国株式市場=5営業日続伸、感謝祭明けで薄商い イ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場の全貌を米企業が「宇宙から」明らかに
  • 4
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 5
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 6
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 9
    エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを…
  • 10
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中