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総選挙で勝利確実のモディとインド人民党が「遠くない将来に迎える転機」とは?

2024年4月23日(火)12時40分
マイケル・クーゲルマン(ウッドロー・ウィルソン国際研究センター南アジア研究所長)

だがBJPは今回の総選挙で勝ったとしても、遠くない将来に転機を迎えるかもしれない。もしモディが29年に4期目を目指さずに引退すれば、BJPは後継者選びを含め、大きな問題に直面しそうだ。

ヒンドゥー至上主義の大義は今後も多くの支持者を引き付けるだろうが、その一方で深刻な失業問題や中国の脅威など、BJPを弱体化させかねない長年の懸案にうまく対処する必要がある。

ともあれ、今のモディは南アジアで最も人気があり、最長の政権を維持する指導者の1人。今回の総選挙も信任投票の色彩が強く、結果にほとんど意味はない。選挙や政治的動乱に揺れ続ける他の南アジア諸国とは大違いだ。

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