最新記事
中東

イスラエルの大規模衝突による死者400人超へ ハマスはイスラエル兵と民間人多数を拘束

2023年10月8日(日)09時39分
ロイター
悲嘆に暮れる人々

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが行ったイスラエルへの大規模攻撃で、イスラエル側の死者は200人を超えた。写真は同日テルアビブで、ガザからの攻撃でロケット弾が着弾した現場付近で嘆き悲しむ人々(2023年 ロイター/Itai Ron)

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日に行ったイスラエルへの大規模攻撃で、イスラエル側の死者は200人を超えた。ガザ地区でもイスラエルによる報復攻撃で230人余りが死亡した。

イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスが残酷で邪悪な戦争を仕掛けた」として、強力な報復措置を取ると表明。ハマス指導者イスマイル・ハニヤ氏は、攻撃がヨルダン川西岸とエルサレムにも広がるとの見方を示した。

ガザに近いイスラエル南部のスデロットでは、民間人の遺体が道路に横たわっていたほか、車の中で死亡している男女も見られた。

ガザ地区では7日、イスラエルの報復攻撃を受けた建物から黒い煙と炎が夕方の空に立ち上った。保健省は232人が死亡し、少なくとも1700人が負傷したと発表した。

米国など西側諸国はパレスチナによる攻撃を非難し、イスラエルへの支援を表明。バイデン米大統領は、イスラエルには自国を防衛する権利があると述べた。

一方、イランや同国が支援するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、ハマスのイスラエル攻撃を称賛した。

ハマス幹部は、高官を含む多数のイスラエル人を拘束しているとアルジャジーラに語り、イスラエルの刑務所に捕らえられている全てのパレスチナ人の解放に十分な捕虜がいると語った。

イスラエル軍もガザでのイスラエル人拘束を確認し、軍報道官によると、最大数十万人の予備兵動員が可能で、ヒズボラとの北部での戦争にも備えていると述べた。

ハマスは今回の攻撃について、イスラエルがヨルダン川西岸地区やエルサレムのパレスチナ人、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人への攻撃をエスカレートさせていることが原因だ説明した。

2007年にハマスが掌握して以来、ガザではイスラエルとの衝突が繰り返されてきたが、イスラエル領内への襲撃はインティファーダ(抵抗運動)最盛期にも見られなかった。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏支持率41%に上昇、共和党員が生活費対応

ビジネス

イタリア、中銀の独立性に影響なしとECBに説明へ 

ワールド

ジャカルタの7階建てビルで火災、20人死亡 日系企

ワールド

韓国国民年金、新たなドル調達手段を検討 ドル建て債
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 9
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 10
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキン…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中