ASEAN、南シナ海で9月に初の合同軍事演習 表向き「災害リスク対応」、実際は中国対策か
東南アジア諸国連合(ASEAN)は加盟国の軍司令官の会合を開き、地域の緊張と不確実性の高まりを背景に、初の合同軍事演習を南シナ海で実施することを決定した。ASEAN旗、クアラルンプールで2021年撮影。(2023年 ロイター/Lim Huey Teng)
東南アジア諸国連合(ASEAN)は加盟国の軍司令官の会合を開き、地域の緊張と不確実性の高まりを背景に、初の合同軍事演習を南シナ海で実施することを決定した。議長国インドネシアが8日、発表した。
合同軍事演習は、インドネシアが主催し南シナ海南端の北ナトゥナ海で実施する予定。インドネシア軍のユド・マルゴノ司令官は国営アンタラ通信に、演習は9月に行われ、戦闘作戦訓練は含まれないと述べた。「ASEANの中心性」を強化することが目的と説明した。
インドネシア軍の報道官は、演習は「アジア、特に東南アジアで災害のリスクが高い」ことに関連していると述べた。
ASEAN加盟国のベトナム、フィリピン、ブルネイ、マレーシアは中国と南シナ海の領有権問題を抱える。中国はインドネシアの排他的経済水域(EEZ)の一部にもかかる広大な海域に「九段線」と称する線を引き管轄権を主張している。
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