最新記事
ウクライナ情勢

ロシア軍、ウクライナ・ゼレンスキーの故郷クリブイリフにミサイル攻撃 少なくとも10人死亡、28人が負傷

2023年6月14日(水)10時00分
ロイター
火災が発生した5階建ての集合住宅

6月13日、ウクライナの当局者は、ロシア軍が未明にかけてウクライナ中部の都市クリブイリフに大規模なミサイル攻撃を仕掛け、少なくとも3人が死亡、25人が負傷したと明らかにした。同日撮影の現地当局による提供写真。

ロシア軍は13日未明にかけてウクライナ中部の都市クリブイリフに大規模なミサイル攻撃を実施した。ウクライナの当局者によると、少なくとも10人が死亡し、負傷者も出ている。民間インフラにも被害が出ているという。

クリブイリフがあるドニエプロペトロフスク州のリサク知事はメッセージアプリのテレグラムで、火災が発生した5階建ての集合住宅と破壊された倉庫で、救助活動が行われていると説明。

「がれきの下敷きになっている人がまだ残っている。火災も起きている」とし、窓が吹き飛んで一部から煙が上がっている集合住宅の写真を投稿した。

クリブイリフのヴィルクル市長は「13時(日本時間午後7時)時点で死者は少なくとも10人」とし、1人ががれきの下に取り残されており、ほかに28人が負傷したと述べた。

ゼレンスキー大統領は、自身の故郷であるクリブイリフへの攻撃を非難。テレグラムで「ロシアの殺人者たちは住居や普通の都市、人々に対する戦争を続けている」とした。

同日未明にはウクライナ全土で空襲警報が鳴り響き、キーウ(キエフ)の軍当局者は首都を狙ったミサイルを防空部隊が全て破壊したと述べた。

ウクライナ軍最高司令部によると、防空部隊は同国に向けて発射された巡航ミサイル14発のうち10発と、イラン製ドローン(無人機)4機のうち1機を破壊した。

クリブイリフに着弾したミサイルの数や無人機攻撃を受けた場所は不明。

東部ハリコフの市長は、ロシアの無人機が倉庫や公益企業の建物を攻撃したと明らかにした。死傷者などの情報は伝わっていない。

ロシアはこれらの攻撃について現時点でコメントしていない。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ガジェット
仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、モバイルバッテリーがビジネスパーソンに最適な理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英中銀、プライベート市場のストレステスト開始へ

ワールド

ウクライナ南部に夜間攻撃、数万人が電力・暖房なしの

ビジネス

中国の主要国有銀、元上昇を緩やかにするためドル買い

ビジネス

英建設業PMI、11月は39.4 20年5月以来の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 3
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国」はどこ?
  • 4
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 7
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 8
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 9
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 10
    見えないと思った? ウィリアム皇太子夫妻、「車内の…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 10
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中