ウクライナ全土に空襲警報 ロシアが戦闘機やドローンで攻撃、各地で爆発も負傷者報告なし

5月19日未明、ウクライナ全土に空襲警報が発令された。写真は18日、ロシア軍によるミサイル攻撃が行われる中、キーウ上空で爆発するミサイル(2023年 ロイター)
ウクライナで19日未明、全土に空襲警報が発令された。その後、一部地域で爆発が報告されており、当局によると複数の地域で防空部隊が作戦を遂行している。
インフラや民間の標的への攻撃は報告されておらず、負傷者も確認されていない。首都キーウ(キエフ)と中部・南部地域では空襲警報が解除された。
キーウ市の軍当局トップは、ロシア軍が同市に向けてドローン(無人機)を相次いで飛ばしたとした上で「キーウに向けられた全ての航空ターゲットはわれわれの対空防御によって破壊された」と述べた。
中部のクリブイリフ、西部のリブネやルーツクなどでは爆発が報告された。
ウクライナ軍は、ロシア機が上空で飛行しており、極超音速ミサイル「キンジャル」で全土を攻撃する恐れがあると通信アプリ「テレグラム」で警告した。これより先の声明では上空の複数の標的を撃墜したとしていたが、詳細は不明。
また、中部地域はドローン攻撃を受ける可能性があるとしていた。
ロシアのタス通信によると、ドネツク州のロシア支配地域の当局者は、ウクライナ軍が未明にドネツク市に「グラート」ミサイル8発を発射したと述べた。被害や負傷者などの詳細は不明。
