ウクライナ、東部要衝バフムト死守 天候回復なら反転攻勢も

ウクライナのイェルマク大統領府長官は6日、東部の都市バフムト(写真)で引き続き市街戦が行われていることを明らかにした。提供写真(2023年 ロイター/@combat.art.ukraine via Instagram/via REUTERS)
ウクライナのイェルマク大統領府長官は6日、東部の都市バフムトで引き続き市街戦が行われていることを明らかにした。また、前線のウクライナ軍兵士は、天候が回復し次第、反攻を開始する準備ができたと述べた。
イェルマク長官は「市街戦が続いており、敵の包囲攻撃は失敗している」とした。
同地での戦闘を担うロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者、エフゲニー・プリゴジン氏も、市の西部で戦闘は続いていると明らかにした。
バフムトはすでに廃墟と化しているものの、東部ドネツク州でロシア軍の手に落ちていない要衝の一つ。ウクライナは、バフムト防衛はロシア軍を消耗させるためと位置付けており、双方ともに甚大な被害を出している。
ウクライナの軍事アナリスト、パブロ・ナロジニ氏はNVラジオに対し「バフムト防衛はロシアにできるだけ多くの損失を与えるためだ。4月末から5月に行われる反撃に備えるという最重要目的に向け、任務を遂行している」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、訪問先のポーランドで行ったドゥダ大統領との共同記者会見で、バフムトから撤退する可能性を示唆していた。
