最新記事
エネルギー

ドイツ、最後の原子炉3基が停止し脱原発が完了 国民の支持は28%にとどまる

2023年4月17日(月)11時42分
ロイター
ドイツのネッカーヴェストハイム原発

ドイツで15日、最後の原子炉3基が発電のための運転を停止し、2011年の東京電力福島第1原発事故を受けて決めた脱原発が完了した。写真は、最後まで稼働していたネッカーヴェストハイム原発の遠景。2023年4月15日に撮影。(2023年 ロイター/Heiko Becker)

ドイツで15日、最後の原子炉3基が発電のための運転を停止し、2011年の東京電力福島第1原発事故を受けて決めた脱原発が完了した。2035年までに再生可能エネルギーのみによる電力供給を目指す。

当初は昨年夏に脱原発を完了する予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻を受けてドイツがロシア産化石燃料の輸入を停止したのに伴い、先送りしていた。

経済省によると、最後の原子炉3基がドイツの総発電量に占める比率は昨年10─12月期に約5%だった。連邦統計局のデータでは、昨年は総発電量に占める原子力の比率が6%なのに対し、再生可能エネルギーは44%を占めていた。

それでも世論調査会社フォルサが10日からの週に実施した調査では、ドイツ国民の3分の2は原発の寿命延長もしくは古い原発の再稼働を支持しており、脱原発を支持する人は28%にとどまっている。

原発支持派は、ドイツが化石燃料による発電を廃止して2045年までに全セクターで温室効果ガスの実質排出量をゼロにする目標を達成したいなら、風力発電と太陽光発電だけでは需要を満たせないため、最終的には原発に回帰しなければならなくなると主張している。

脱原発に反対していた保守系議員5人の1人であるキリスト教民主同盟(CDU)の元議員、アルノルト・バーツ氏はロイターに、脱原発はCDUが政権に入った1949年以降で最も愚かな経済政策だ、との考えを改めて強調した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


BAT
「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世界の構築を共に
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米デル10%安、AI最適化サーバーのコスト高騰や競

ワールド

トランプ氏、ハリス前米大統領の警護打ち切り=当局者

ビジネス

7月の米財貿易赤字、22%増の1036億ドル 輸入

ビジネス

独CPI、8月速報は前年比+2.1%に加速 予想上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界がうらやむ国」ノルウェーがハマった落とし穴
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    自らの力で「筋肉の扉」を開くために――「なかやまき…
  • 8
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 9
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 10
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 8
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 9
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中