最新記事

英王室

チャールズ英国王、ヘンリー&メーガンの子を「王子」「王女」と正式に認める

2023年3月11日(土)17時50分
田中ゆう

Instagram/theduchessofsuxess,Screenshot Netflix

<ヘンリー王子夫妻の子供たちへの正式な称号授与は、親子関係の修復への伏線か...>

昨年9月8日に96歳で崩御した故エリザベス2世女王の公式喪中期間が終わり、チャールズ国王は王室メンバーの新たな肩書を発表した。

一番のサプライズは、ヘンリー王子夫妻の子供たちに正式に王室の称号が与えられたことだろう。にわかには信じられないが、現実だ。

ヘンリー王子夫妻には、息子アーチー(3歳)と娘リリベット(21ヶ月)がいる。2人の称号は、実質グレーゾーンだったが、3月9日に英王室の公式ウェブサイトが更新され、それぞれ正式に王子と王女の称号が確認された。

アーチーは、「アーチー・マウントバッテン・ウィンザー様」から「サセックス公アーチー王子」に。リリベットは、「リリベット・マウントバッテン・ウィンザー様」から「サセックス公リリベット王女」に変更された。

厳密にはこれまで、アーチー王子とリリベット王女は、祖父のチャールズ王が君主になったときに称号を受け取ったが、公には宣言されていなかった。

チャールズ国王の決定は、親子関係の修復への伏線なのか、その胸の内について今は想像を巡らすことしかできない。

しかし、ヘンリー王子の暴露本発売以降、緊迫が続き、3月頭には夫妻の英国での公式住居であるフロッグモア・コテージからの立ち退き命令が明らかになって暗雲が漂っていた状況に、一筋の光をさすチャールズ国王の一種の意思表示とも受け取れる。

【関連記事】ヘンリー王子夫妻、娘リリベットの誕生日会に参加しなかった英王室は「謝罪するべき」

ウィリアム皇太子夫妻も称号変更

ウィリアム皇太子の称号も2月末にアップデートされている。

政府広報の「The Gazette」は2月24日、ウィリアム皇太子が2月13日付で「コーンウォール公爵、ロスシー公、ケンブリッジ公、キャリック伯爵、ストラサーン伯爵、レンフルー男爵、キャリクファーガス男爵」など、複数の称号を授与されたことを発表。

「ストラサーン伯爵」と「ストラサーン伯爵夫人」の称号は、夫妻のスコットランドでの呼び名で、2011年に2人が結婚した際、当時のエリザベス女王によって与えられた。

さまざまな手続きが必要なことから、称号授与に時間がかかったと見られている。

ちなみに、ウィリアム皇太子夫妻のInstagramアカウントは、昨年女王が亡くなった直後に「@DukeandDuchessofCambridge」から新しいプリンスとプリンセスのタイトルを反映した「@PrinceandPrincessofWales」に変更されている。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

ロシア追加動員計画せず、国防相「今年33.5万人が

ビジネス

英中銀、保険会社への新たなストレステストを25年に

ワールド

ノーベル物理学賞にアゴスティーニ氏ら3氏、「アト秒

ビジネス

世銀、スリランカの成長率予想を上方修正 24年は+

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:2023年の大谷翔平

特集:2023年の大谷翔平

2023年10月10日/2023年10月17日号(10/ 3発売)

WBCは劇的優勝、ケガで無念の離脱、そして日本人初本塁打王へ。激動の大谷イヤーを現地発の記事と写真で振り返る

メールマガジンのご登録はこちらから。

人気ランキング

  • 1

    【独自】祝ホームラン王!「最強の戦友」マイク・トラウトに聞く、大谷翔平の素顔

  • 2

    メドベージェフが発した核より現実的で恐しい戦線拡大の脅し

  • 3

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗組員全員死亡説も

  • 4

    新型コロナ「万能ワクチン」が開発される 将来の変…

  • 5

    ウクライナ軍の捕虜になったロシア軍少佐...取り調べ…

  • 6

    台湾初「国産潜水艦」がついに進水...中国への抑止力…

  • 7

    ロシア軍スホーイ戦闘機など4機ほぼ同時に「撃墜」され…

  • 8

    複数のドローンがロシア西部「ミサイル工場」を攻撃…

  • 9

    「普通の男子高校生の方がうまい」 大学アメフトの試…

  • 10

    本物のプーチンなら「あり得ない」仕草......ビデオ…

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    【独自】祝ホームラン王!「最強の戦友」マイク・トラウトに聞く、大谷翔平の素顔

  • 3

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗組員全員死亡説も

  • 4

    ウクライナ軍の捕虜になったロシア軍少佐...取り調べ…

  • 5

    本物のプーチンなら「あり得ない」仕草......ビデオ…

  • 6

    エリザベス女王も大絶賛した、キャサリン妃の「美髪…

  • 7

    ワグネル傭兵が搭乗か? マリの空港で大型輸送機が…

  • 8

    NATO加盟を断念すれば領土はウクライナに返す──ロシ…

  • 9

    ロシア黒海艦隊、ウクライナ無人艇の攻撃で相次ぐ被…

  • 10

    最新兵器が飛び交う現代の戦場でも「恐怖」は健在...…

  • 1

    黒海艦隊「提督」の軽過ぎた「戦死」の裏に何があったのか

  • 2

    イーロン・マスクからスターリンクを買収することに決めました(パックン)

  • 3

    中国の原子力潜水艦が台湾海峡で「重大事故」? 乗組員全員死亡説も

  • 4

    コンプライアンス専門家が読み解く、ジャニーズ事務…

  • 5

    「児童ポルノだ」「未成年なのに」 韓国の大人気女性…

  • 6

    【独自】祝ホームラン王!「最強の戦友」マイク・ト…

  • 7

    <動画>ウクライナのために戦うアメリカ人志願兵部…

  • 8

    「これが現代の戦争だ」 数千ドルのドローンが、ロシ…

  • 9

    「この国の恥だ!」 インドで暴徒が女性を裸にし、街…

  • 10

    ウクライナ軍の捕虜になったロシア軍少佐...取り調べ…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中