最新記事

北アイルランド

平和なパレードにゴミ箱を投げつける男性...そこにあった深い文化的背景とは?

Marching Band Chases After Man Who Threw a Trash Bin at Them in Wild Video

2022年7月16日(土)17時08分
サラ・サントラ

「あっ! あの人、ゴミ箱を彼ら(マーチングバンド)に投げつけた」という、Aoifeの驚いた声が動画で聞き取れる。

ゴミ箱を投げつけられたマーチングバンドのメンバーたちはすぐさま、その男性のところに駆け寄り、玄関前に群がった。男性は、捕まる前にさっさと玄関の中に戻ったが、メンバーたちは諦めなかった。数人が玄関ドアをどんどんと叩く一方、1人が別のゴミ箱を手に取って、男性の家の窓ガラスに力いっぱい叩きつけた。

「信じられない。窓ガラスを割ってる」。動画内でAoifeは、あっけに取られた様子でそう言っている。その直後に楽隊リーダーが割って入り、パレードに戻るよう、メンバーたちを促している。同時に警官がやって来て、男性の家の前に立った。

Aoifeはこの動画を投稿する際、「文化」という短いコメントを付けた。

悪いのはどちらかSNSでは意見が対立

7月12日に開催されるパレードでは何かと揉め事が起きるため、多くの人は今回の出来事を見てもそれほど驚かなかったようだ。しかし、今回誤った行動をとったのは、ゴミ箱を投げた男性とマーチングバンドのどちらなのかについては、盛んなやりとりが交わされた。

Olly Garkという人物は、こうツイートしている。「この動画へのコメントを見ると、窓を割るのは悪くても、人が大勢いるところにモノを投げつけて怪我をさせようとするのはまったく問題ない、という人が多いのがすごいよ」

それに対してRed Wedgieは、「党派心を誇示しながら練り歩くのは構わない、と考える人が多いのはすごいよ」と応じた。

ただ、「どっちも同じくらいひどい」とするものや、「ヘイトグループと、小さなゴミ箱を持ったひとりの男の戦いだ」とする書き込みも見られた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏製造業PMI、10月改定48.8 需要低迷続く

ビジネス

英製造業PMI、10月49.7に改善 ジャガー生産

ビジネス

ユーロ圏製造業PMI、10月は50 輸出受注が4カ

ビジネス

独製造業PMI、10月改定49.6 生産減速
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中