最新記事

ネット

コストコ会員証の写真撮影でくしゃみした男性、「足の親指」「ヴォルデモート」とネット上でイジられる

2022年6月2日(木)20時45分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
くしゃみする男性

(写真はイメージです) michellegibson-iStock

<不運な写真がニュース投稿サイト「レディット」上で大喜利のネタに>

自撮りとソーシャルメディアの時代、自分の姿を世界にどう見せるかをコントロールするのはもはやすっかり日常になっている。その点、昔ながらの証明写真を前にすると身が引き締まる思いがするもの。

証明写真の写りの悪さは世界共通だが、その分平等とも言える。運転免許証であれ学生証であれ、身分証明書の写真で最悪なのはやり直しがきかないこと──つまり、本当にひどい写真が長い間ずっと残り続けるということだ。

アメリカのニュース投稿サイト「レディット」上で拡散されている、ある男性の不運な証明写真によって、ネットユーザーたちはそんな現実を思い知らされることになった。

ドメニク・メレンダ(ユーザーネーム:BabyJesusAnalingus)は土曜、レディット上のフォーラム「r/funny」に自身の新たなコストコ会員証にキャプションを添えて投稿した。

「コストコはくしゃみをしても会員証の写真を撮り直してくれないらしい」

投稿には1000件以上のコメントが寄せられ、その表情は「足の親指」から「アダムス・ファミリーのフェスタ―おじさん」までありとあらゆるものに例えられた。

ユーザーのKittywitch9は「クィレル教授の頭の裏のヴォルデモートみたい」とコメントしている。

2017年に独ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン校の心理学教授らが行った調査によれば、私たちは自分の自撮り写真は好きでも、他人の自撮り写真は気持ち悪いと感じていることが分かった。「自撮りのパラドックス」と呼ばれるこの研究では、私たちが自撮りをする一方で、他人が同じことをしているのを批判する理由が調査された。238人の調査対象者のうち77%が、他人の自撮りをナルシシズムや不真面目さの表れと見ているにもかかわらず定期的に自撮りをしていることが判明した。

一方、ワシントン州立大学の心理学教授クリス・バリーと学生らが19年に行った研究によると、他人に撮られた自分の写真をシェアする人は(少なくとも見知らぬ人からは)自撮り好きな人よりも好感度が高く、成功していて自信があると見なされることが分かった。もちろん、それがくしゃみの途中を撮られたIDカード写真でなければの話だが。

なお、実際のところコストコの会員証の写真は撮り直しができることが指摘されており、店員が彼をからかうために嘘を言ったのではないかとユーザーたちは推測している。

データ調査会社スタティスタによると21年のコストコ会員数は約1億1100万人であり、7640万人だった14年以降、一貫して増加しているという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:米保守派カーク氏殺害の疑い ユタ州在住の

ワールド

米トランプ政権、子ども死亡25例を「新型コロナワク

ワールド

アングル:ロシア社会に迫る大量の帰還兵問題、政治不

ワールド

カーク氏射殺、22歳容疑者を拘束 弾薬に「ファシス
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 2
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    「AIで十分」事務職が減少...日本企業に人材採用抑制…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 10
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 4
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中