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ウクライナ情勢

欧州外交官「あと1週間」、キエフ市長「あと2週間」迫るXデー

2022年3月14日(月)11時30分
ジャック・デッチ(フォーリン・ポリシー誌記者)
ロシア軍部隊

首都キエフを目指すロシア軍部隊(2月27日) ©2022 MAXAR TECHNOLOGIESーHANDOUTーREUTERS

ウクライナの予想以上の抵抗もあり、「超大国」のイメージにそぐわない停滞が続くロシア軍。ウクライナの首都キエフを目指す戦車などの長い車列も近郊で足止めを食っている。

だが、この状態はそう長くは続かないとみられる。

「ウクライナ側は見事な粘りでキエフを守っているが、永遠に抵抗し続けられるわけではない」と、ある欧州の外交官は匿名を条件に語った。「あと1週間で包囲されるだろう」

キエフのクリチコ市長も、食料などの備蓄があと2週間ほどしか持たないと明かす。

一方、ロシア側にも不安材料はある。

先の外交官の見立てでは、キエフの完全攻略にはさらに1カ月ほどかかるという。ロシア軍の犠牲者は既に数千人に達しており、少なくとも3人の軍高官も死亡している。

特にクリミア半島併合で功績を上げたアンドレイ・スホベツキー副司令官の戦死はロシア軍に激しい動揺をもたらしており、兵士の士気にも影響しそうだ。

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