最新記事

人権問題

「習近平にウイグル族『ジェノサイド』の責任」 独立民衆法廷が認定

2021年12月10日(金)17時12分
中国に対する抗議活動に参加するウイグル族

英国人弁護士ジェフリー・ナイス氏が率いる独立民衆法廷「ウイグル法廷」は9日、中国・新疆ウイグル自治区でウイグル族やカザフ族に対するジェノサイド(民族大量虐殺)、人道に対する罪、拷問が行われているとし、同国の習近平国家主席に主要な責任があると認定したことを発表した。写真は中国に対する抗議活動に参加するウイグル族。10月にトルコで撮影(2021年 ロイター/Dilara Senkaya)

英国人弁護士ジェフリー・ナイス氏が率いる独立民衆法廷「ウイグル法廷」は9日、中国・新疆ウイグル自治区でウイグル族やカザフ族に対するジェノサイド(民族大量虐殺)、人道に対する罪、拷問が行われているとし、同国の習近平国家主席に主要な責任があると認定したことを発表した。

ウイグル法廷は「中華人民共和国(PRC)は、新疆として知られる中国北西部のウイグル族、カザフ族、その他の少数民族に対し、ジェノサイド、人道に対する罪、拷問を犯した」と指摘。「ウイグル法廷は、習近平国家主席をはじめとするPRCおよびCCP(中国共産党)の高官が新疆での行為に対して主要な責任を負っていると確信している」と表明した(UYGHUR TRIBUNAL JUDGMENT)。

同法廷は制裁を科したり、強制的な力を及ぼしたりする権限を持たない。

亡命ウイグル族の代表組織である世界ウイグル会議(WUC、本拠ミュンヘン)は2020年6月、ナイス氏に対し、訴えを調査する独立法廷の設置を求めた。

WUCは法廷の判断を歓迎した。

一方、中国外務省は声明で、WUCは米国や西側の反中勢力の支配と資金提供を受けた分離主義組織だと指摘。「このいわゆる『裁判所』には法的資格も信頼性もない」とし、行われた証言は虚偽であり、最終的な判断は「少数のピエロが行った政治的茶番劇」と評した。

中国は新疆における人権侵害の訴えを強く否定している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・中国の不動産バブルは弾けるか? 恒大集団の破綻が経済戦略の転換点に
・中国製スマホ「早急に処分を」リトアニアが重大なリスクを警告
・武漢研究所、遺伝子操作でヒトへの感染力を強める実験を計画していた



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

自民がイラン情勢で会議、「調査・研究名目のホルムズ

ワールド

フィリピン、南シナ海全域に対する中国の主権主張を拒

ビジネス

イラン戦争警戒の債券投資家、FOMC前にリスク回避

ビジネス

EBRD、イラン情勢で苦境の加盟国企業向け支援検討
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中