最新記事

犯罪

レイプドラッグの恐るべき「効果」を示す映像、被害女性の母親が公開

Mom Shares Video of 'Possessed' Daughter in Hospital After Drink 'Spiking'

2021年8月4日(水)18時20分
ジェームズ・クランプ

クレアは、ほかの若い女性たちに意識を高めてもらいたいと願って、娘の動画を共有したという。「こんな恐ろしい行為から一人でも救うことができるのであれば、これを共有した価値はあると思う」

ミリーは、今回の出来事をきっかけに、外出をためらうようになってしまったと話す。「誰にもこんな思いをしてほしくない。これほど怖い思いをしたのは初めて」と、彼女は言う。「本当にひどいと思う。あんな思いは誰もするべきじゃない!」

ナイトクラブのムームーは本誌の取材に対し、「飲み物を注文するときは、必ずその場にいて、絶対に飲み物を放置しないでほしい」と呼び掛けている。「薬物が混入されたと思われる飲み物は、被害女性の知り合いから手渡されたようだ。その時点で私たちに報告はなかったが、私たちも現在、警察の捜査に協力している」

BBCによれば、飲み物に薬物を混入する事件は一般に広がっており、英国のイングランドとウェールズでは、2015~19年に約2650件が報告されている。

飲み物に何かを入れるのはあまりに簡単

また2020年8月には、カナダのトロントに暮らすメル・ホールという人物がTikTokに動画を投稿し、その中で自ら実演することで、飲み物に何かを混入することがいかに簡単かを証明してみせた。

飲み物に薬物を滑り込ませるテクニックをいくつか実演した後、ホールは、それらの動きを覚えるのがどんなに簡単であるかを説明し、次のように述べた。「たとえ現実でなくても、やった後はとても嫌な気持ちになる」

(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

核保有国の軍拡で世界は新たな脅威の時代に、国際平和

ワールド

米政権、スペースXとの契約見直し トランプ・マスク

ワールド

インド機墜落事故、米当局が現地調査 遺体身元確認作

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、円安で買い優勢 前週末の
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 2
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 5
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 6
    メーガン妃とキャサリン妃は「2人で泣き崩れていた」…
  • 7
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 6
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 7
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 8
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中