最新記事

英王室

ヘンリー王子の葬儀参列を妨げる壁 「メーガンは彼のそばにいたいはず」

Will Prince Harry, Meghan Markle Return To U.K.?

2021年4月10日(土)15時52分
キャサリン・アルメシン
ヘンリーとメーガン

Henry Nicholls-REUTERS

<イギリス入国には10日間の隔離期間が設けられている。幼いアーチ―を連れて妊娠中のメーガンが帰国するのは非現実的>

英王室の専門家によれば、フィリップ殿下の死去を受けてヘンリー王子はイギリスに帰国する決心をしたという。だがメーガン妃はイギリス行きを見送りそうだ。

99歳だったフィリップ殿下の死去は4月9日に伝えられた。ヘンリーとメーガンの伝記『自由を求めて』の著者オミッド・スコビーは、ヘンリーは葬儀に参列するため「あらゆる手を尽くして」帰国しようとするだろうと語っている。

王室担当記者によれば、サセックス公爵ヘンリーは祖父フィリップと「非常に親密」だったため、その死去は「大変なつらさ」だろうという。

「家族や女王から遠く離れているだけでなく、イギリスで行われることに即座に参加することもできない。現在の王室はデジタルのコミュニケーション手段に慣れ親しんでいるので、家族とつながることはできるだろうが」と、スコビーは言う。

「(葬儀が)いつになるか、帰国後に隔離の期間を十分に取れるかなど、ヘンリーのスタッフは王室と連絡を取り合うことになるだろう。それでも、祖父の追悼のために帰国するべく、彼は可能なことは何でもするだろうと、私は考えている」

通常、イギリスは入国者に10日間の隔離を求めているが、ヘンリーには「外交的な」判断で特例として隔離なしの入国を認めるのではないかとスコビーはみている。それでも、第2子を妊娠中のメーガンがヘンリーに同行することはなさそうだ。

メーガンは今夏に出産予定。そのため「渡航は非常に難しいだろう。幼い息子アーチ―を連れて、そうした式典に参加するのは適切ではない」とスコビーは言う。「最も可能性が高いシナリオは、ヘンリーがサセックス・ファミリー全体を代表して1人で参列するというものだ」

スコビーによれば、「ヘンリーにとって非常につらい時期だけに、メーガンもそばにいたいと考えているはず」だが、妊娠中であることを考えればカリフォルニアに残る選択をするだろう。

すでにヘンリーとメーガンは、フィリップ殿下の死去に際して追悼メッセージをネット上で発表している。フィリップ殿下の葬儀の日程はまだ発表されていないが、新型コロナウイルスの感染リスクを考え、葬儀は小規模なものになりそうだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾閣僚、「中国は武力行使を準備」 陥落すればアジ

ワールド

米控訴裁、中南米4カ国からの移民の保護取り消しを支

ワールド

アングル:米保守派カーク氏殺害の疑い ユタ州在住の

ワールド

米トランプ政権、子ども死亡25例を「新型コロナワク
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 2
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    「AIで十分」事務職が減少...日本企業に人材採用抑制…
  • 9
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 4
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中