最新記事

英王室

ハリー&メーガンは? 黒い服にタイツ...フィリップ殿下の死去で適用される英王室の厳格な規定

Prince Philip Funeral Will See Royals Follow Numerous Peculiar Rules

2021年4月10日(土)10時35分
スー・キム
英王室メンバー

Stefan Wermuth-REUTERS

<フィリップ殿下の死去を受けて、英王室メンバーは厳格に定められた規定に則って喪に服することになる>

英フィリップ殿下99歳で死去したことを受け、女王を中心とした王室メンバーや公人たちは国葬が行われるまでの数日間、厳格に定められた規定に従って喪に服すことになる。女王自身は8日間の公的な追悼期間に入り、その間は公務を停止すると見られる。

では王室メンバーの死去に関連した規定にはどのようなものがあるのか、その一部を見ていこう。

常に黒い服を持ち歩く

王室メンバーは少なくとも自らの服装について、常に近しい人の死に備えている。海外に滞在する際にも、その間に家族が死去した場合に備えて黒の喪服を携帯するよう求められている。帰国する時には、喪に服していることを示すためその黒い服を着なければならない。

この規定は1952年、ジョージ6世が亡くなった後に導入された。娘のエリザベスは当時、フィリップとともにケニアに立ち寄っていたが、黒い服を持っていなかった。エリザベスはウガンダから飛行機でイギリスに戻ったが、帰国した際に適切な服装に見えるよう、黒い服がウガンダに輸送されたという。

帽子とスーツ

葬儀当日は、王室の女性は帽子またはファシネーターという頭部の装飾品を着用し、男性はスーツを着るよう定められている。

ロングスカート

女性はエリザベスが好むと言われているひざ丈、またはひざ下の黒いドレスかスカートを着用しなければならない。

タイツ

女性はタイツを着用しなければならない。王室の専門家ビクトリア・アービターによれば、これは「女王が求める唯一の厳格かつ不動の規則」だという。

半旗

服装以外の規定には、半旗を掲げるというものもある。王室メンバーの葬儀の際には、「国葬翌日の午前8時まで、マストの半分の位置に旗を掲げる」と定められている。

死後8日で葬儀

規定によれば上級王族の葬儀は、死去の8日後に行われる。君主の場合は、死去の10日後となる。

フィリップ殿下の死去を受けて追悼メッセージを発表した孫のヘンリー王子とメーガン妃は現在、米ロサンゼルスで暮らしている。テレビインタビューでの王室批判で大騒動を巻き起こしたばかりなだけに、夫妻の帰国が注目されているが、その際の服装にも注目が集まりそうだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

カンボジア高官「タイとの二国間協議の用意」、国境紛

ワールド

メキシコ、9日に米当局と会談へ 水問題巡り=大統領

ビジネス

米10月求人件数、1.2万件増 経済の不透明感から

ビジネス

次期FRB議長の条件は即座の利下げ支持=トランプ大
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    ゼレンスキー機の直後に「軍用ドローン4機」...ダブ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中