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イラン、韓国タンカーの人質利用の疑い否定

2021年1月6日(水)09時23分

イランは5日、韓国船籍の石油タンカーの拿捕について、タンカーと乗組員を人質として利用しているとの疑いを否定した。写真は拿捕されたタンカー。4日撮影(2020年 ロイター/WANA NEWS AGENCY)

イランは5日、韓国船籍の石油タンカーの拿捕について、タンカーと乗組員を人質として利用しているとの疑いを否定した。ただ同時に韓国に対し、米国の制裁措置の下で凍結されている70億ドルの資金を利用可能にするよう圧力をかけた。

イラン革命防衛隊は4日、ホルムズ海峡付近で「MT韓国ケミ」号を拿捕した。イラン外務省は同日、韓国による70億ドルの資金凍結解除に向け協議するため、韓国当局が数日中にテヘランを訪れる見通しと発表している。

イラン政府報道官は記者会見で「イランは嫌疑をかけられることに慣れている。人質事件があるとしたら、それはイランが所有する70億ドルの資金を不当に凍結している韓国政府によるものだ」と述べた。

拿捕されたタンカーの乗組員は20人。イランの駐韓国大使は、乗組員は「全員無事」としている。



[ロイター]


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