最新記事

2020米大統領選

「トランプは選挙不正の証拠提示を」 共和党内に高まる「時間に限度」との声

2020年11月11日(水)10時47分

米議会の共和党幹部は、大統領選の結果を巡り法廷闘争を進める構えのトランプ大統領を今のところ支持しているが、一部議員の側近の間では、大統領は早期に選挙不正の証拠を示すか、さもなければ敗北を認める必要があるとの声も上がっている。米議会で10日撮影(2020年 ロイター/Erin Scott)

米議会の共和党幹部は、大統領選の結果を巡り法廷闘争を進める構えのトランプ大統領を今のところ支持しているが、一部議員の側近の間では、大統領は早期に選挙不正の証拠を示すか、さもなければ敗北を認める必要があるとの声も上がっている。

民主党のバイデン前副大統領を勝者と認めた共和党上院議員は少数にとどまっているが、認めていない議員も、トランプ氏に与える時間には限度があるとの考えを示唆している。

共和党のロブ・ポートマン上院議員は声明で、バイデン氏は当選に必要な数の州でリードしていると指摘し、「トランプ陣営は不正選挙の主張を裏付ける証拠を提示しなければならない」と表明。州当局や裁判所が「速やかに」決着させることを願うとした。

また、ある共和党上院議員の側近は「大統領と陣営に証拠を示す一定の猶予を与えたい考えで、証拠があるなら速やかに訴訟が行われる。だが、そうでなければわれわれは前に進む」と述べた。

別の側近は、共和党上院議員の大半は敗北を拒否するトランプ大統領の権利を支持しているとした上で、驚くような事実が発覚しない限り「ある時点で譲歩する必要がある。(猶予は)1、2週間だろう」と語った。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・人民日報、「大差で勝った」と言い張るトランプを笑う
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力


ニューズウィーク日本版 大森元貴「言葉の力」
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年7月15日号(7月8日発売)は「大森元貴『言葉の力』」特集。[ロングインタビュー]時代を映すアーティスト・大森元貴/[特別寄稿]羽生結弦がつづる「私はこの歌に救われた」


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン大統領、米国との対話に前向きな姿勢表明 信頼

ワールド

フーシ派、紅海船舶攻撃に犯行声明 ホデイダ沖でも2

ビジネス

再送-米、日韓など12カ国に関税巡る書簡送付=ホワ

ビジネス

日本と韓国に25%の関税、トランプ氏表明 8月1日
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 2
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 5
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 6
    米テキサス州洪水「大規模災害宣言」...被害の陰に「…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 9
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 10
    新党「アメリカ党」結成を発表したマスクは、トラン…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 6
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中