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感染症対策コロナウイルス抗体、少なくとも6カ月は有効性継続か=英オックスフォード大

新型コロナウイルス感染患者に対応する医療従事者を対象にした英国の研究によると、新型コロナ感染者は最初の感染から少なくとも6カ月間は新たに感染しない可能性が極めて高いという。写真は9日撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)
新型コロナウイルス感染患者に対応する医療従事者を対象にした英国の研究によると、新型コロナ感染者は最初の感染から少なくとも6カ月間は新たに感染しない可能性が極めて高いという。
共同で研究を行った英オックスフォード大学ナフィールド公衆衛生学科のデービッド・アイヤー教授は、「少なくとも短期的には再感染しない確信が持てる」と評価した。
世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は会見で、「これまでのところ、免疫反応の持続を確認している」とし、「ワクチンの面でも希望を与える」と指摘。別の高官は、今後も長期間観察し、免疫がどのくらい続くのか見る必要があると述べた。
この研究は、新型コロナ感染のリスクが最も高いとされる医療従事者を対象に、英国で今年4─11月の30週間行われた。研究結果は他の研究者による査読(ピアレビュー)を受けていないが、評価前の論文を公開するインターネットサイト「medRxiv」に掲載された。
期間中、抗体を持たない医療従事者1万1052人のうち89人が新型コロナの症状を発症したが、抗体を持つ1246人に発症した人はいなかった。
また、抗体保有者が無症状のまま検査で陽性反応を示すケースは少なく、抗体保有者のうちは陽性になったのは3人のみで、抗体を持たない人が無症状で陽性反応を示したケースは76人だったという。

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