最新記事

感染第3波

全国で感染第3波拡大 東京都医師会会長「このままでは東京の医療はもたない」

2020年11月20日(金)18時25分

NHKなど国内メディアは、東京都で、新たに522人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと報じた。写真は都内で13日撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

東京都で20日、新たに522人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。前日の534人に続き、連日の500人超えとなる。この結果、都内の感染者数は累計で3万6778人となった。東京都以外でも感染は広がっており、NHKなど国内メディアによると、北海道では過去最多となる304人の感染が確認された。神奈川県も3日連続で200人超となっている。

1日1000人なら医療もたない

東京都医師会の尾崎治夫会長は20日、記者会見で「このまま有効な抑制政策ができないと、4週間後には1日の感染者数が1020人になるという試算がある。1日1000人になると東京の医療はもたない」と警告した。


菅義偉首相も20日午前の参議院本会議で、感染者の拡大について「最大限警戒すべき状況だ」との認識を示した。一方で、感染対策と経済を両立させるのが基本的な考え方だと強調。GoToトラベルなどについて「今後も適切に運用していきたい」と語った。

分科会でGoTo見直し提言か

政府は20日夜、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開催し、専門家が現在の状況などについて分析を行う。TBSなど一部メディアは、専門家が分科会で示してきた感染レベルのうち、一部の地域ですでに上から2番目のステージ3に相当するとの判断を示し、GoToトラベルの運用見直しを提言する方向で調整していると伝えている。

政府の分科会ではこれまで、GoToトラベルを開始する目安として、感染レベルが低いステージ1もしくは2相当であることを基本とすべきとしていた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・コロナが改めて浮き彫りにした「毛皮工場」の存在
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力



ニューズウィーク日本版 2029年 火星の旅
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月20日号(5月13日発売)は「2029年 火星の旅」特集。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国発の格安ネット通販、90日間の関税猶予中に米在

ワールド

米下院共和党、気候変動対策費を大幅削減へ トランプ

ワールド

スターマー英首相私邸で不審火、建物一部損傷 ロンド

ビジネス

午前の日経平均は続伸、3万8000円回復 米中摩擦
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 3
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 8
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 10
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中