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攻撃的な自分の上司が、ネット炎上の参加者かもしれないこれだけの理由

2020年10月23日(金)11時25分
印南敦史(作家、書評家)


①情報の偏りを知る
②自分の「正義感」に敏感になる
③自分を客観的に見る
④情報から一度距離をとってみる
⑤他者を尊重する(180〜181ページより)

コロナで不安が増し、人を攻撃して快楽を得ようとしてしまう

まずは①。ネットには、極端で否定的な意見が書かれやすいというバイアスが存在する。しかも自分に誹謗中傷が集中して炎上状態になったりしたら、周囲が全て敵のように見えてくるだろう。

だが実は、"大多数の声"に見えるものは、ごく一部の「極端な人」が発しているだけだというケースも少なくない。そこで、真実を見極める目が求められるということだ。

次に②。著者も言うように、正義感というものは非常に厄介。人は自分が正しく相手が間違っていると思うと、つい攻撃的になるものだ。そのため、自分の感情に敏感になる必要があるのだ。

テレビやネットニュースなどを見ていて「イラッ」とする情報に出合っても、感情的な状態のままSNSに投稿するのではなく、ワンクッション置いて「本当に発信すべきだろうか」と考えてみる冷静さが求められるのである。

その考え方に付随するのが③で、すなわち過剰な批判や誹謗中傷をしている自分のことを、第三者目線で客観視するべきだということ。人は自分のことを棚に上げ、他人を責めてしまいがちだからだ。

日々情報が押し寄せてくる現代にあっては、④も忘れてはいけないポイント。情報があふれていれば自分が不快に感じる情報と出合う頻度も高まってくるわけで、しかも新型コロナの影響もあって昨今は暗いニュースが多い。

したがって、情報に接すれば接するほど不安が増していく。その結果、正義感から人を攻撃して快楽を得ようとしてしまい、「極端な人」に向かってしまうわけだ。

そうなるべきではないからこそ、⑤が重要な意味を持つのだろう。他者を尊重するとは、「他人」と「自分」をフラットに見て、相手に想いを馳せること。そうすれば「自分がやられて嫌なことをしたとしたら、相手がどう感じるか」を想像できるため、極端な行動に走らずに済むのだ。

繰り返しになるが、現実的にはいつ自分が「極端な人」になってしまうか分からないものだ。「そんなものにはならない」と思っていたとしても、ならないという保証はない。だからこそ、この5箇条を意識に留めておく必要はあると感じるのだ。


正義を振りかざす「極端な人」の正体
 山口真一 著
 光文社新書

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[筆者]
印南敦史
1962年生まれ。東京都出身。作家、書評家。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始。現在は他に「ライフハッカー[日本版]」「東洋経済オンライン」「WEBRONZA」「サライ.jp」「WANI BOOKOUT」などで連載を持つほか、「ダ・ヴィンチ」などにも寄稿。ベストセラーとなった『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)をはじめ、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(星海社新書)、『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』(日本実業出版社)など著作多数。新刊は、『書評の仕事』(ワニブックス)。2020年6月、日本一ネットにより「書評執筆本数日本一」に認定された。

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