最新記事
米中関係中国ハッカー集団、米民主党バイデン陣営にサイバー攻撃=グーグル

中国政府が関与するハッカー集団が、11月の米大統領選に向け民主党候補指名を確実にしたジョー・バイデン前副大統領陣営のスタッフにサイバー攻撃を仕掛けたと、グーグル幹部が4日、ツイッターへの投稿で明らかにした。ペンシルベニア州フィラデルフィアで2日撮影(2019年 ロイター/JOSHUA ROBERTS)
中国政府が関与するハッカー集団が、11月の米大統領選に向け民主党候補指名を確実にしたジョー・バイデン前副大統領陣営のスタッフにサイバー攻撃を仕掛けたと、グーグル幹部が4日、ツイッターへの投稿で明らかにした。
さらに、再選を目指すトランプ大統領陣営スタッフの電子メールアカウントがこのほど、イランからのサイバー攻撃を受けていたとも明かした。
グーグルの脅威分析グループを率いるシェーン・ハントリー氏によると、いずれの陣営でも「情報流出の兆候はない」という。
イラン系ハッカー集団によるトランプ陣営スタッフへのサイバー攻撃は、すでに昨年発覚していた。
また今年初旬には、ロシア軍とつながりがあるハッカー集団が、バイデン氏の息子ハンター・バイデン氏が取締役を務めていたウクライナのエネルギー会社にハッカー攻撃を仕掛けていたと、米サイバーセキュリティー会社エリア1が明らかにしている。
グーグルはハントリー氏の投稿に関する詳細は明らかにしなかったが、当該ユーザーには政府が関与した攻撃について警告し、連邦捜査機関にも報告したと述べた。
バイデン陣営の広報担当は、グーグルによる通報は承知しているとした上で、「こうした攻撃の標的になることは最初から認識しており、それに準備している」と述べた。

【関連記事】
・トランプの着々と進む「戦争」準備、ワシントン一帯に兵を配備
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・【世論調査】アメリカ人の過半数が米軍による暴動鎮圧を支持
・街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...

アマゾンに飛びます
2020年6月9日号(6月2日発売)は「検証:日本モデル」特集。新型コロナで日本のやり方は正しかったのか? 感染症の専門家と考えるパンデミック対策。特別寄稿 西浦博・北大教授:「8割おじさん」の数理モデル