インドネシアのAI国家戦略、「ソブリンAIファンド」を提唱

インドネシア政府はこのほど策定した人工知能(AI)に関する国家戦略の草案で、急成長するAI技術の地域的ハブになる目標の達成に必要な資金を確保するため「ソブリンAIファンド」の設立を提唱した。写真は「AI artificial intelligence」のメッセージなどによるイラストレーション(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ジャカルタ 11日 ロイター] - インドネシア政府はこのほど策定した人工知能(AI)に関する国家戦略の草案で、急成長するAI技術の地域的ハブになる目標の達成に必要な資金を確保するため「ソブリンAIファンド」の設立を提唱した。ロイターが国家戦略の草案文書を確認した。
179ページに及ぶ草案文書は、新たな政府系投資ファンド「ダナンタラ・インドネシア」が中心となって運用することを推奨している。
ダナンタラ・インドネシアはコメント要請に返答していない。
文書は必要となる資金の総額には言及していないが、2027年から29年にかけて官民合同型のファンドを設立することを想定。国内投資家向けのインセンティブを拡大する方針を示しているが、詳しくは説明していない。
文書は、インドネシアのAI開発を推進する工程や、30年までのAI政策に関する戦略を勧告している。
インドネシアの通信デジタル省は、一般からの意見を踏まえた上でAI国家戦略の最終版を策定するとしている。