最新記事

新型コロナウイルス

FOXニュースで医師がトランプのコロナ対応を酷評

Dr. Desai Trends Following Fox News Interview Attacking COVID-19 Response

2020年4月3日(金)14時55分
イワン・パーマー

この動画がソーシャルメディアに投稿されると、デサイを称賛し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に関するFOXの報道を批判する声が殺到。ツイッター上では、デサイがトレンド入りした。

バージニア州から連邦下院議員に立候補しているカシム・ラシードは、「ホワイトハウスが検査態勢の強化に失敗したせいで、今のような状態になっている。そのことを理解していないすべての人に、是非この動画を見て欲しい」と投稿した。

人気ブロガーのジェームズ・マイケル・サマは、「この動画では、FOXニュースというパラレルワールドと現実が衝突する珍しい瞬間が見られる。デサイ博士は嘘を許さない」と書き込んだ上で、こうつけ加えた。「あとは聴衆が聞く耳を持つだけだ」

執筆家でポッドキャストの番組も持っているアーナブ・レイは、「トランプお気に入りのFOXニュースは、リシ・デサイ博士をゲストに招いた出演交渉担当者をクビにするべきだ。FOXニュースにとって、真実はCOVID-19と同じような破壊力を持つ」と投稿した。

「2週間のロックダウンを」

インタビューの中でデサイは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するためには、全国的にロックダウン(都市封鎖)を義務づけるべきだと主張した。

「都市封鎖を実施し、鉄道や空の便も封鎖してきちんと取り締まりを行なえば、2週間以内に感染者の数が減り始め、国全体が胸をなで下ろすことになるだろう」と、彼は語った。

「だが今はそれが行われていない」と彼は続けた。「今後、感染者の数は急増し続け、私たちは株価の下落にパニック状態に陥ることになるだろう。だがほんの2週間、徹底したロックダウンを実施すれば、感染者の数は減少に向かうはずなのだ」

新型コロナウイルスの感染者は世界全体で95万6000人を超えている。死者の数は4万8583人にのぼり、感染後に回復した人は20万2000人超となっている。

202003NWmedicalMook-cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

SPECIAL EDITION「世界の最新医療2020」が好評発売中。がんから新型肺炎まで、医療の現場はここまで進化した――。免疫、放射線療法、不妊治療、ロボット医療、糖尿病、うつ、認知症、言語障害、薬、緩和ケア......医療の最前線をレポート。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米マイアミ市長選、民主党候補が勝利 約30年ぶり

ビジネス

航空業界ネットゼロに黄信号、SAF供給不足 目標未

ビジネス

金利上昇続くより、日本の成長や債務残高GDP比率低

ワールド

米、中国軍のレーダー照射を批判 「日本への関与揺る
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中