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サウジアラビア、東部地域を封鎖 新型コロナウイルス感染阻止へ学校も休校

2020年3月9日(月)11時23分

サウジアラビア政府は、新型コロナウイルスの感染封じ込めに向け、東部のカティーフ地域を封鎖すると発表した。メッカで6日撮影(2020年 ロイター/Ganoo Essa)

サウジアラビア政府は8日、新型コロナウイルスの感染封じ込めに向け、東部のカティーフ地域を封鎖すると発表した。また、国内全ての学校の休校も明らかにした。

サウジ国内の11人のウイルス感染は全てカティーフ地域で確認されている。カティーフは、サウジ国内では少数派のシーア派住民が多数居住しており、当局のこれまでの説明によると、感染者は最近、シーア派の聖地があるイランやイラクに渡航したか、渡航歴のある人と接触している。

サウジ政府は、新型ウイルス感染で194人の死者が出ているイランへの渡航を既に禁止している。

カティーフでは原油の生産が行われているが、関係者によると原油生産に影響は出ない見通し。

また、国営メディアによると、9日からサウジ国内全ての学校が休校となる。モスクでの教育活動も禁止される。

[ドバイ ロイター]


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