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マスクが「必須のアクセサリー」になる時代、NYファッションショーにも登場

Masks Are Wellness Now

2020年3月13日(金)13時30分
シャノン・パラス(科学ジャーナリスト)

マスクが本当に必要とされる場所は医療現場だ。米疾病対策センター(CDC)によれば、医療従事者以外は手洗いなどお金のかからない予防策のほうが効果的だという。

他人の持つウイルスから身を守るのではなく、自分のウイルスを他人に感染させないためにマスクを使う人もいる。さらに、マスクは大惨事の際に役に立つこともある。商品レビューサイトの「ワイアカッター」によると、N95マスクは森林火災の灰や大気汚染、カビから身を守る効果がある。

ジャーナリストのローズ・エベレスは昨年3月の記事で、カリフォルニア州で相次いだ大火災の影響によってマスクがファッションアイテムになると予測した。「私たちには格好いいマスクが必要だ」と、彼女は書いた。

それなら、機能も見た目もよく考えられたものであってほしい。例えばカリフォルニア州のボグマスク社は、数々のファッショナブルなマスクを発売。今の時代にマスクは「健康やスタイル、そして自分自身や地球、未来を守ることを象徴するツールになった」と、同社は言う。

こうしてマスクはわが身を守る道具であると同時に、ある種のライフスタイルを象徴するアイテムにもなった。ボグマスクの商品は、この記事を書いている時点ではすっかり品切れ。入荷のめどは立っていない。

©2020 The Slate Group

<2020年3月17日号「感染症vs人類」より>

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