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感染症対策

G20議長国サウジ、臨時バーチャル首脳会合を提案 新型コロナウイルス対策で

2020年3月18日(水)15時01分

20カ国・地域(G20)の議長国を務めるサウジアラビアは、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、来週にバーチャル形式の臨時首脳会合の開催を呼びかけた。写真はサウジアラビアがコロナウイルスの感染阻止に向けて封鎖したカティーフで10日撮影(2020年 ロイター/Stringer)

20カ国・地域(G20)の議長国を務めるサウジアラビアは17日、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、来週にバーチャル形式の臨時首脳会合の開催を呼びかけた。

また、イスラム教の礼拝堂であるモスクの閉鎖を発表した。

国営サウジ通信(SPA)によると、礼拝が続けられるのは同国西部の聖地メッカとメディナの2カ所のみとなる。感染抑制のため異例の措置に踏み切った。

サウジはこれより先、保健や軍事、治安維持関連を除く政府職員の出勤を停止していた。

サウジ国内の新型ウイルス感染者数は1000人超。その多くは、中東で最も感染が深刻な隣国イランからの渡航者が占めている。

中東地域ではこのほか、オマーンが、モスクを始め飲食店や観光施設、食料品店と薬局を除く商業施設を18日午後から閉鎖すると発表。国営テレビによると、外国人の入国や国民の海外渡航も禁じられた。

カタールでも同様に、少なくとも今後2週間、食品と医薬品取り扱い店舗以外の商業施設を閉店とするほか、工業地帯の一部も閉鎖することを決めた。

[リヤド ロイター]


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