最新記事

ゲーム

あなたがキリスト自身になって、苦難の生涯と奇跡の旅を体験できる!

The Jesus Christ Video Game!

2020年2月1日(土)11時00分
マシュー・デッセム

あなたも迷える人々に奇跡を起こせる(ゲームの画面から)

<リアルな映像で主人公キリストとしてプレーし、その生涯を体験できる壮大なゲームが登場したが......>

最高にスリリングかつ奇跡的な舞台で最強の主人公になってプレーしたい? そんなゲーマーにはうってつけだ。

ビデオゲームスタジオのSimulaMは、信仰心のあつい人もそうでない人も聖書の世界にのめり込めるゲームを発表した。その名もずばり、『I Am Jesus Christ(私はイエス・キリスト)』。キリストの生涯と奇跡の旅を、キリスト自身になって体験できる。

聖書の物語を忠実に再現したゲームは、これが初めてというわけではない。『レッド・シー・クロッシング』や『スーパー3Dノアの方舟』などの路線をなぞっている。

しかし今回のゲームが新しいのは、次世代技術をフルに活用し、プレーヤーをキリスト自身にして、胸躍る伝道活動の旅に送り込むところだ。病人を救い、荒れ狂う海を静め、実を結ばぬイチジクの木を呪って枯らし、キリストの処刑に関与したポンテオ・ピラト総督の下で苦しみ、胆汁の混ざった酸っぱいブドウ酒を飲み、出会った人々のインスタント写真を聖書に張り付けていく。

そして、これはゲーム史上最も壮大なボスの戦いであることを確約するが、ゴルゴダの丘で6時間かけて苦しみながらゆっくりと死にゆくことで、死に対する勝利をも収められる。しかも、使徒たちの足を洗うこともできるのだ!

こんなゲームでは教義の意味をきちんと理解できないのでは......そんな懸念を抱く人は、ゲームの公式説明書を読めば安心するはず。

「この非常にリアルなシミュレーションゲームで、あなたは地球上で最も有名な男イエス・キリストになれる。このゲームの中であなたは主のごとくスーパーパワーを得られるよう祈り、主のごとく人々を癒やし、施し、復活するという数々の奇跡を起こす。ゲームはキリストの洗礼に始まり、復活で幕を閉じる。世界で最も強大なる権力者の1人であるイエス・キリストになれるなんて、想像したことがありますか?」

ジーザス、なんてこった!

©2019 The Slate Group

<本誌2020年1月7日新年合併号掲載>

20200204issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月4日号(1月28日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集。声優/和菓子職人/民宿女将/インフルエンサー/茶道家......。日本のカルチャーに惚れ込んだ中国人たちの知られざる物語から、日本と中国を見つめ直す。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

アングル:米レポ市場、年末の資金調達不安が後退 F

ワールド

米、台湾への武器売却承認 ハイマースなど過去最大の

ビジネス

今回会合での日銀利上げの可能性、高いと考えている=

ワールド

中国、「ベネズエラへの一方的圧力に反対」 外相が電
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 5
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中