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新型肺炎武漢市、新型肺炎の拡大阻止へ交通機関を停止 WHOは緊急会合

中国湖北省の武漢市は23日、同市で発生した新型コロナウイルスの感染による肺炎の拡大を防ぐため、市内の公共交通網を閉鎖すると発表した。また市民に市外への移動を自粛するよう要請した。武漢の鉄道駅で21日撮影(2020年 ロイター/CHINA DAILY)
中国国営メディアによると、中国湖北省の武漢市は、同市で発生した新型コロナウイルスの感染による肺炎の感染拡大を封じ込めるため、現地時間23日午前10時(日本時間23日午前11時)から公共交通機関の運行を一時停止すると発表した。
国営テレビは湖北省当局の話として、新型コロナウイルスによる死亡者は22日正午時点で17人に増えたと報道した。感染は武漢市のほか、北京、上海、マカオ、香港でも確認されている。
中国の政府系新聞チャイナ・デーリーによると、中国では544人の感染が確認された。タイでは4人、米国、台湾、韓国、日本ではそれぞれ1人の感染が確認されている。
一方、世界保健機関(WHO)は22日、新型肺炎について緊急委員会を開催したが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するかどうかの結論は出ず、23日に判断を持ち越した。
WHOのテドロス事務局長は、緊急委員会の会合後「真剣に決定する」とした上で、十分な情報と検討を踏まえ、適切に判断したいと述べた。
武漢市では、バス・地下鉄、フェリー・長距離路線の各機関が運行停止になる。同市を出発する航空便や鉄道も運行を見合わせる。市当局は特別な事情がない限り、市外に出ないよう市民に呼び掛けた。
*内容を追加します。


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